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クモ 


風呂場の片すみに巣くっていたクモが卵を産み付けてから、居場所を変えずにずっとそこで守っているようでした。(ネットで調べるとユウレイグモに似ているのでそれかも知れないです)
クモは産み付けたらどこかえ行ってしまうものだと思っていたので、ちょっとした感動を覚えました。
秋ごろから居た親グモですが、このまま冬を越して行けるのものかと疑問に感じていたところ、先日やけにおとなしくなっているのを発見しました。心配になり指で触れてみると、やはりピクリとも動きません。
風呂場に巣くっていたクモが卵を産みそれを守り、冬を越せずに死んでしまった…。
本当にただそれだけのことなのに大きなショックを受けました。とても小さな命ですが、一体人間と何が違うというのか。
晴れた日に亡骸を土に埋めよう、そう決めたのです。
そしてその日がやって来て、親指とひとさし指を使い、クモを左右からそっとつまみとろうと体に触れさせると、なんと予期せぬことが起こりました。クモの細く長い八本ある足のうち左前側の一本が、本当にゆっくりと、ヌーっと動いたのです。
「え、生きてる」
まぬけな独り言でした。
クモが冬眠状態に入っているだけだったなんて…。
自分で自分に肩透かしを仕掛けるとはこういうことなのか。勝手に沈ませていた心が軽くなっていくのを感じました。
たとえこのまま無事に冬を越すことが出来てもやがていつかは死んでしまうかもしれない。けれど捕食者のいないこの場所で冬眠すれば少しは寿命を延ばせるかもしれないな、と。
おそらくそれは独りよがりな同情心であると気づきながら。


[ 2011/12/27 23:31 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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